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『咬みつきたい』 製作=東宝=キャストス=MMI カラー/ビスタビジョンサイズ/98分/1991.06.01公開 |
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主題歌 「Cry On Your Smile」 歌 久保田利伸 作詩 川村真澄 作曲 久保田利伸 編曲 杉山卓夫 |
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![]() ![]() 「緒形さんが“一番合わない役を演じたい”ということで始まった企画。それがドラキュラだったんです。ガメラシリーズなどSFXを使う映画を何本かやった今思うと、もっと見せ場が欲しかったかな。今の時代なら、もっと凄い表現が出来る。ドラキュラが骨になるとか特撮に力を入れたかった。でも、造形の若狭新一さんと知り合えて、いつか怪獣映画を一緒にやろう、って話してて、ガメラで実現したんですよね」 |
![]() 竹井ゆづ子は幼い頃からドラキュラに憧れ、病院で血液の研究をするほどだ。そしてついに念願のドラキュラの血をルーマニアから手に入れることに成功した。 石川周太郎は高島製薬の薬品開発部長。家庭を顧みず仕事に没頭するあまり、妻の絹江はともかく一人娘の冴子とあまり話す機会がない。ある朝、朝帰りの冴子をめぐって家庭騒動が起きた。その最中高島製薬の周太郎が担当した新薬認可をめぐる贈賄事件を報じられた。周太郎は会社へ飛んで行った。 周太郎は総務の北原の行動を不審に思ったが、会社の外に出た時に車に撥ねられてしまう。 集中治療室の周太郎――家族が駆けつける。手術のかいなく周太郎は帰らぬ人に。しかしこの時周太郎に間違ってドラキュラの血が輸血されていたのである。ゆづ子はこのことに気づき、何か手はないものかとドラキュラの文献を読みあさる。 高島製薬の贈賄事件は全て死んだ周太郎のせいにされた。悲しむ冴子にゆづ子が近づいてきて、「あなたが処女なら、お父さんの遺骨にあなたの血を垂らしなさい。1年と3日後にお父さんは蘇るわ」 信じられない冴子だったが、何かにすがるかのようにゆづ子の言葉を実行してしまった。 そして1年と3日後の夜、本当に周太郎は蘇った。驚く冴子をよそに、周太郎の意識は死んだ日のまま。周太郎は翌朝はいつものように会社に出かけようとする。 高島製薬も1年前に死んだはずの周太郎がノコノコ出社してきて大騒ぎ。北原は社長になっているし、周太郎にも何のことやらさっぱり分からない。 ![]() 自分が一年前に死んでドラキュラになって蘇ってきたなんて‥‥しかしその姿は鏡にも映らず、十字架や日光にも拒否反応――周太郎は混乱している。そこに妻の絹江が時田との再婚話を持って帰ってきた。いたたまれない周太郎。ゆづ子の提案で周太郎は彼女の家にしばらく身を隠すことに。 ようやく落ち着きを取り戻した周太郎は「人間に戻してくれ!」と叫んだ。しばらく考えたゆづ子は、人間に戻る方法を考えるから、十日間の研究期間を与えて欲しいと、交換条件をだしてきた。 ドラキュラの超能力も徐々に使えるようになってくる周太郎。しかし、周太郎が生きていると知った北原はもう一度彼を亡き者にするために動き出していた‥‥。 |
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